珈琲アウラさんにて2回目の長野カッピング会を開催しました!

2026年7月6日、長野市の珈琲アウラ様にて、第2回となるメグスタのプライベートカッピング会を開催しました。

今回の主役は、2024〜2026年クロップのコロンビア・スペシャルティコーヒー。

現行ラインナップに加え、次期輸入候補や参考出品を含む29種類を一堂に並べ、ロースターやコーヒーショップの皆さまと一緒に、今年のコロンビアをじっくり味わいました。

初開催だった前回に続き、今回も多くのリピーターの皆さまにお越しいただき、新たなご参加者も加わって、終始和やかでありながら真剣な空気が流れる時間となりました。


コロンビアは、もう「ゲイシャだけ」ではない

数年前までは、「コロンビアのエキゾチック品種」といえばゲイシャが中心でした。

しかし近年、その世界は大きく広がっています。

今回のカッピングでは、ゲイシャをはじめ、

  • オンブリゴン
  • ブルボンシドラ
  • レッドブルボン
  • ピンクブルボン
  • オレンジブルボン
  • スダンルメ
  • パカマラ

など、世界中の競技会やトップロースターから注目される品種を比較することができました。

一方で、カスティージョやコロンビア種といった、コロンビアを代表する品種や、リージョナルロットも同じテーブルに並びます。

私たちが大切にしているのは、「珍しい品種だから良い」ということではありません。

それぞれの品種が持つ個性を、適切な精製と焙煎によってどこまで引き出せるか。

その可能性を探ることが、このカッピング会の目的です。


精製方法も、コロンビアの進化を映す

今回比較したのは、ウォッシュト、セミウォッシュト、ハニー、ナチュラルという基本的な精製方法だけではありません。

嫌気発酵、オーク樽(樫の木箱)発酵など、近年コロンビアで急速に発展している発酵技術も数多く並びました。

ただ、メグスタが目指しているのは、発酵のインパクトだけを追い求めるコーヒーではありません。

私たちが重視しているのは、

「品種らしさが感じられること」

そして、

「何杯でも飲みたくなるクリーンな味わいであること」です。

派手さだけではなく、その奥にある透明感や質感こそが、これからのコロンビアを語る上で欠かせない魅力だと考えています。


今回はあえて、焙煎から少し時間が経過したサンプルでカッピングを行いました。

一般的には、焙煎後8時間程度から数日後の豆でカッピングを行うことが多く、焙煎直後のガスがまだ豊富な状態でもカッピングを行います。今回は時間の経過によって味わいがどう変化するのかを確かめるため、あえて焙煎から数週間経過したサンプルを使用しました。

結果として、発酵由来の香りは少し穏やかになり、甘さや質感がより前面に現れる印象でした。

例えば、Tabi “Winter Candy”はシナモンを思わせる個性的な香りがよりまとまり、洗練された印象に。一方で、パカマラのような繊細なロットはトップノートが少し落ち着き、複雑さよりも甘さが際立っていました。

改めて、「いつカッピングするか」も、コーヒーの個性を読み解く上で重要な要素であることを実感したセッションでした。


ロースターの皆さんが教えてくれること

毎回楽しみにしているのが、最後に行う「印象に残ったコーヒー」の共有です。

今回も、オンブリゴン、レッドブルボン、ブルボンシドラ、そしてTabi “Winter Candy”など、多彩な品種に多くの票が集まりました。

特に印象的だったのはレッドブルボンです。

現地コロンビアで試飲した際には、私自身そこまで強い印象を持っていませんでした。しかし日本では、フランボワーズを思わせるベリー感や華やかな香りが高く評価されました。

こうした「現地と日本の感性の違い」は、私たちにとって何より貴重な情報です。

だからこそ、メグスタのラインナップは、私一人の好みではなく、全国のロースターの皆さまと一緒につくり上げているものだと思っています。

今回も皆さまからいただいた率直なご意見をもとに、一部のロットは追加輸入を決定しました。こうした対話が、その年のラインナップをより魅力的なものへと育ててくれています。


コーヒーは、人がつくる時間でもある

メグスタのカッピング会では、準備から片付けまで、参加者の皆さんが自然と手を貸してくださいます。

焙煎豆を量り、グラインダーを回し、カップを並べ、お湯を注ぐ。

誰かがお願いするわけではなく、それぞれが当たり前のように動き始める。

その光景を見るたび、「良いコーヒーは、人とのつながりの中で育っていくものだ」と感じます。

ブレイクの瞬間には一斉にカップへ向かい、真剣な表情で香りや味わいを見極める。そして一通りカッピングが終わる頃には、「これはフランボワーズのようだね」「この質感が面白い」と自然に会話が弾み、笑顔が広がっていく。

この真剣さと和やかさが共存する時間こそ、メグスタが何より大切にしたいカッピング会の魅力です。


感謝、そして次の一杯へ

今回も温かく会場をご提供くださった珈琲アウラの小倉様、青木様をはじめ、スタッフの皆さまに心より感謝申し上げます。

毎回、この場所だからこそ生まれる落ち着いた雰囲気と心地よい空気が、参加者同士の自然な対話を育み、コーヒーをより深く味わう時間をつくってくださっています。

また、ご参加いただいたロースター、バリスタ、コーヒーショップの皆さまにも深く御礼申し上げます。皆さまの真摯なご意見や感性は、生産地コロンビアでの買い付けや、新しいラインナップづくりに欠かせない大切な指針となっています。

メグスタは、単に珍しいコーヒーを輸入する会社ではありません。

コロンビアで出会った可能性を、日本のロースターの皆さまと一緒に磨き上げ、その魅力をさらに多くの人へ届ける「橋渡し役」でありたいと考えています。

2026年後半には、新しいクロップが順次日本へ到着する予定です。その中には今回ご紹介した品種やプロセスもあれば、まだ皆さまにお見せできない新たな挑戦も含まれています。

今年はどんな一杯が、新しい定番となるのか。

その答えを、また皆さまと一緒に探し、育てていけることを楽しみにしています。