「カフェ・ディレクト」の由来
コーヒー生産者と消費者をダイレクトに結びつけます。
コーヒー豆を生産する喜び、コーヒーでつながっている人達とコミュニケーションする喜び、コーヒーを味わう喜びを最大化するために活動します。
コーヒー産業を生産者の立場で考えると、コーヒーの木の栽培と言う農業的な側面と、コーヒー生豆はいくつもの精製工程*1を経て精製されるため、ワイン醸造に似た側面があります。
ワインと同様、原産地呼称の範囲が狭いほど市場価値が高くなる傾向も似ています。ただし、例えば日本市場におけるコーヒーのブランドは「コロンビア」などの「国名」だったり、「ブルーマウンテン」などの「有名産地名」、「モカ」などの「不確かな産地名」(モカはイエメンの港の名前であり、産地とは異なる)など、コーヒー卸業者がマーケティング上作り出したブランド名が多かったと言えます。
一般的なコーヒー消費者は味ではなく、コーヒーの名前とその名から来るイメージで購入しています。原産地呼称もワインに比べればはるかに曖昧で、前述のブルーマウンテン(ジャマイカの山の名前に由来するブランド名)などは、そのコーヒーに本物のブルーマウンテンが20%含まれていれば使用可能と言うことらしいです*2。
飲料の世界、特にワイン業界では、原産地呼称がヴィンテージ年(ブドウの収穫年)と同様に厳格化されつつあり、味を含めたワインの品質向上や市場での価格維持に大きく貢献しています。
コーヒー飲料でもサードウェーブ*3以降、この傾向は顕著になっていますが、従来の販売方法はまだまだ主流派で、スペシャリティーコーヒー協会*4が推し進めているような高品質なコーヒーとその販売方法は、日本においてはまだまだ浸透していないようです。
共同創業者
フェルナンド・ボカネグラ(Fernando Bocanegra)共同創業者兼CEO
私フェルナンド・ボカネグラは、トリマ出身の父とボゴタ出身の母の間に、メタ県のサン・マルティンで生まれました。17歳のとき父の家を出て、コロンビアの首都ボゴタにやってきました。 そしてボゴタで様々な場所で働いているうちに、美食の世界に関わる機会を得て、この美しい職業に対する好奇心と情熱が目覚めました。現在、私はコロンビアの外食産業で最も繁栄している会社の一つで働き、寿司シェフとしての職業を発展させてきました。
私のコーヒーへの情熱は、トリマ県オルテガにある農場を購入する機会を得たときに生まれ、ここでコーヒーの品種改良のプロジェクトを始めることにしました。このことがきっかけで、私はコーヒーの広い世界を調査し理解し、寿司職人としての仕事と並行して、これを人生のプロジェクトとする決意をしました。
カフェディレクトは、生産者があらゆる意味でフェアでバランスの取れた報酬を得られることを重視しており、コロンビアのコーヒー生産者の生活の質の向上に貢献できれば、満足のいく仕事ができると思っています
太田代 優(共同創設者・ディレクター)
1968年岩手県盛岡市(本州の北)生まれ。1991年コンピュータ関連の専門学校(仙台)を卒業後、上京し技術商社に就職しシミュレーション用コンピュータの技術営業兼エンジニア。
1998年海外留学(スペイン)を機に退社、その後カリブ海の島国でIT事業(ドミニカ共和国)ワイン輸入事業(東京)を立ち上げる。
2003年の帰国後、ワイン輸入卸売業は設立5年目で年商1億円を突破。その後外資系シミュレーション機器メーカーで技術営業。家族で北欧(ノルウェー/オスロ市)に移住し、ヨーロッパのクラフトビールメーカーとしては初の、ヨーロッパで醸造した日本酒の販売コンサルタント。南米(コロンビア/ボゴタ市)に移住後、現在もアジア系レストランチェーンでレシピ開発/品質管理コンサルタントとして現在も活動中。
2016年に帰国後、ソフトウエアエンジニアリング企業で営業活動の傍ら、2020年にフェルナンド氏と共同でカフェ・ディレクト社(コロンビア)を設立。好きな食べ物は蕎麦と鮨、趣味は料理・ジム通い・ゴルフ、空手三段の黒帯。